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著作権と引用の条件

キーワード

著作権、引用


他人の著作物を自分の著作物の中に取り込むことを「引用」といいます。引用であるためには,次の4つをすべて満足させる必要があります。

他人の著作物を引用する必然性があること。
文書の空白ができたのでイラストを入れるとか,「Webページを飾るため」などは必然性があるとはいえません。論文でも,自分の論旨に密接な関係がないと引用にはなりません。
自分の著作物が主であり,引用する著作物が従の主従関係が明確であること。
引用する文章の長さや,自分の文章との比率は関係ありません。他人の意見を示して「私もこの意見に同感だ」というようなのは引用になりません。自分の意見を述べ,その補助参考として他人の意見を示すというように,自分の文章が主体であることが必要です。
自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
たとえば引用個所を「  」で囲むなどの工夫が必要です。
出所の明示がなされていること。
図書からの引用であれば,著者,図書名,発行所,発行年,ページを,Webページからの引用ならば,著者,タイトル,URLを示すのが通常です。明示する方法は,引用するものが図表ならば図表内や画像の見出しの部分,文章ならば,本文の中,脚注,巻末注などに記述します。

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