【原理原則7】 ライフサイクルコストを重視する

【基本的な考え方】
 開発コスト、運用・保守コストのバランスを考えなければなりません。大切なことはライフサイクルコストを意識することです。
 業務パッケージを採用する場合は、カスタマイズを前提とすることは避けましょう。カスタマイズの費用の予想外な増加を招いたり、パッケージのバージョンアップ時にそのまま適用できないなどの問題が発生する可能性があります。
 プロセス主導、データ主導、オブジェクト指向にっは、それぞれ適した業務があります。対象業務と扱う情報を分析し、それに合った開発技法を適用すべきです。
 ミドルウェアも含めた製品の採用にあたっては、実績、信頼性を十分評価し、保守性・運用性を高めることも考慮して、採用すべきです。
 例えば、運用性・保守性を高めるポイントとして以下があります。
 -メンテナンスフリー
 -拡張性の容易さ確保
 -モニタリング・トレーサビリティの確保
 -障害発生時の調査、リカバリーが容易な設計
 -OS・ハードウェアのバージョンアップ対応
【行動規範】
・発注者は、システムのライフサイクルにわたって投資対効果(ROI)を算定する。
・発注者は、業務パッケージを採用する場合は、カスタマイズを前提としない。
・受注者は、対象システムの特性をよく見きわめて開発技法・環境・ツールを適用する。
・受注者は、運用性・保守性を高める提案をする。