出典:総務省「ICTの経済分析に関する調査」 付属資料(平成23年版、実績2010年)より編集作図

情報化投資の構成比の推移 (注)

構成比の変化は、その時代で重視される分野を示す。通信機器と電子計算機(ハードウェア)は、価格が急速に低下していることが底流にある。
 1980年代後半は、パソコンがオフィスに大量に整備された時代である。社内ネットワークでの端末がパソコンになったのが、電子計算機が増加した分だけ通信機器が減少したのかもしれない。それに伴いオフィス分野でのソフトウェアが大量に導入された時期でもある。
 1995年に通信機器が増大したのは、インターネットに代表される社外ネットワークが急速に増大したからである。
 1990年代末頃にソフトウェア比率が増大した理由として、西暦2000年問題対処のため、既存システムの全面的見直しをしたこと、それを機会にERPパッケージの導入やオープン環境への移行が行われたことによる。
 2000年代でソフトウェアの高止まりになった理由として、不況が続くことにより新規ハードウェア投資が抑えられ、現状のハードウェアで利用面での拡充を図ったと考えられる。