電子メール、メールソフト、テキストメール、HTMLメール、リッチテキストメール、マルチパート、Webメール、携帯メール、SMS、MMS、キャリアメール
通常の電子メールです。→参照:電子メール
メールの本文はタグなどを持たないプレーンなテキストデータだけで、メールソフトはフォント指定や自動改行などができるだけです。画像などのマルチメディアは、添付ファイルにします。
メールの本文はHTMLファイルになります。利用できるタグの種類により、次の2つの分かれます。
このような違いはあるものの、基本的には同じですので、以降は両者をまとめてHTMLメールといいます。
多くのクライアント用のメールソフトは、HTMLメールに対応しています。メール作成のためにGUI環境でのエディタをもっている(オプション指定で呼び出せる)し(注)、受信のためには、Webブラウザのような解析・表示する機能をもっています。
(注)エディタの多くは、リッチテキストメール用です。ブログ作成アプリと似ています。いくつかの候補からテンプレート(全体の体裁)を選び、文章入力や画像入力を指示、フォント指定はメニューから指定、画像はパソコンからのサムネイルから選択などGUI環境で作成できます。
メール生成や表示を単純にするため、table タグを多用するとか、CSS はインライン記述にするなどの限界があり、通常はあまり推奨されない記述法になっています。
(狭義の)HTMLメールのためのエディタもありますが、Webページ作成ツールを用いるとか、凝った部分は自分でタグを用いて記述することもあります。
HTMLメールを表示しない(させたくない)場合があります。
・HTMLメール対応ソフトをもっていない。
・負荷が多い、画面が大きくなり煩わしい。
・HTML記述個所にウイルスなどを潜めたメールがある。
次のような対策が行われています。
・マルチパート配信機能:HTMLメール本体と、タグを外したプレーンテキストのメールの2つを送る。
・HTMLメール非表示機能:受信メール一覧表示でHTMLメールを開かず、テキストメールを開く。
Webメールとは、メール送受信にメールソフトではなく、Webブラウザを用うメールシステムです。Gmail、Yahoo!メール、Hotmailなど、無料のWebメールサービス(フリーメールサービス)が普及していますし、企業などの組織内でメールサーバをWebメールにするシステムソフトウェア(Microsoft Exchange Serverなど)も普及してきました。
利用者AはWebメールサービス業者Awと利用契約をしており、Awが運営するWebメールサーバをAsとします。AがAsにアクセスして自分のID(メールアドレス)やパスワードを入力すると、メールソフトと同様な送受信画面が表示されます。
通常のメールでは、Aが使うパソコンにメールソフトがインストールされており、メールソフトが内蔵している送信プロトコルのSMTP、受信プロトコルのPOP3(あるいはIMAP4)により送受信が行われ、メールの保存ファイルやアドレス帳はパソコン内でメールソフトが管理しています。
それに対して、WebメールではAのパソコンとAsの間の通信にはHTTPあるいはHTTPSが用いられます(メールを閲覧するときはAsがメール内容をHTMLで記述したWebページに変換してパソコンに送り、ブラウザで表示します)。
メールの保存ファイルやアドレス帳は、As側に保存されます。すなわち、Webメールはメールシステムのクラウドコンピューティング環境だといえます。
送信者Aが受信者Bにメールを送る場合、BがAと同じAsに加入しているならば、BへのメールをAs内のBのメールボックスにコピーします。それで、BがAsにアクセスすれば、自分あてのメールを表示できます。
BがAsに未加入の場合は、Asは通常のメールと同様にSTMPによりメールをBが加入しているプロバイダに転送するすることにより、Bは通常のメールのように受信することができます。
すべてのメール関連情報がサーバ側にあることに起因する危険性があります。
インターネットがつながらないと、過去のメールも読めなくなります。
サーバ側のトラブルですべての情報が失われることがあります。
パスワードを盗まれたときに非常に大きな被害を受ける危険性があります。
上述のメールはスマートフォンでも受信できますが、携帯電話やスマートフォンでは、パソコンを対象にしたメールとは異なるメール形式があります。その代表的なものにSMSとMMSがあります。共通事項を掲げます。