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EOS(Electronic Order System)

キーワード

小売業、EOS、GOT、プラノグラム


店舗からの発注データをオンラインで本部のコンピュータなどに送ることをEOS(Electronic Order System)といいます。通常は、EOSとPOSシステムは一体化しているので、EOSも含めてPOSシステムということもあります(注)

POSはPoint Of Salesですから、そのシステムはPOSシステムといいます。それに対してEOSはElectronic Order Systemで「システム」がついているので、EOSシステムとはいいません。

EOSでは商品在庫を調べて発注数量を入力するのですが,最も単純なのは棚札スキャン方式で、棚にバーコードを貼っておき、店員がその棚の在庫を眼で確かめて,スキャナでバーコードを読み込み個数を入力する方式です。
 進んだ方式にはGOT(Graphic Order Terminai)があります(写真)。ディスプレィに実際の棚と同じような画面が表示され、POSデータとの連携により、自動的に在庫現在の在庫を計算して表示します(それをプラノグラムという)。その画面を操作することにより発注データを入力することができます。しかも、発注のガイドとして前年同日や天候などの関係から明日の需要量を計算して仕入のガイドを表示する機能を持っているものもあります(自動発注について)

EOSを「自動発注システム」と訳していることがあります。発注ルールを決めておけば,あえて発注作業を人間が行なわなくても,システムが自動的に発注数量を計算すればよいではないかという考え方です。
 しかし,発注決定は店舗運営の大事な意思決定なので,責任を持たせたり創造性のある運営をさせるためにも,人間に決定させるべきだという意見が有力です。GOTなどでのガイドは、店長の決定を支援するためのものだという考え方です。
 また、このガイドが適切かどうかで本部スタッフの力量が問われます。


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