サイバーモール(cybermall:電子商店街)は、バーチャルモール(仮想商店街)ともいいます。モールの運営者が中心となり、多数の企業からの出店を集め、各店舗から出店料金や運用料金を徴収して、共通のルールに基づいて運営するものです。
消費者からみたモールの利点
- 商品を探しやすい
消費者は、商品を探すのに多くのサイトを探す必要がなくなります。サイバーモールでは、商品分類別、価格帯別など多様な切り口で検索できるようになっていますので、探すのが簡単です。
- 信用できる
トラブルの多い店舗は、モール運営者から排除されるでしょうから、有名なモールに加盟している店舗はそれなりの信用があるといえます。
- 多様な決済手段がある
決済をモールで運営している場合には、多様な決済方法が利用できますので、適切なものが選択できます。
モールに参加することの店舗側の利点
- 開店しやすい
受注機能、決算機能などWeb販売に必要な機能が提供されていますし、Webページの体裁も標準的なものでよければテンプレートが提供されます。
料金体系はモールにより多様ですが、利用する機能別に固定費用と売上による変動費用の組合せになっています。そのため、リスクの大きい初期段階ではモールに参加するほうが適切なことが多いのです。
- アクセス数が増える
有名なモールはアクセス数が多いので、自社の店舗にもアクセスされる機会が増加します。
- 各種ノウハウが得られる
モール運営者から自社店舗へのアクセスの分析結果や店舗運営のノウハウが得られます。
モール参加での問題点
- 制約がある
信頼のある有名なモールほど、厳しいルールを適用されます。費用もかかりますし、独創性のある方法が適用できない場合もあります。
- 比較対照される
モールでは消費者の利便を優先しますから、常に同業者との競争にさらされます。そこで魅力のある価格やサービスが提供できないと、かえって悪い印象を与えてしまいます。