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要件定義 記述問題

考えること、討論することが目的なので「正解」はありません。


  1. 事業要件定義と業務要件定義は、必ずしも情報化を対象としなくても、業務改革・改善に役立つことを説明せよ。また、情報化を前提とした場合でも、情報システムの効果をあげるためには非IT活動がある。その非IT活動を対象とした要件定義はどのようなものになるか。
  2. 経営戦略や業務改善の観点から在庫削減が必要であるとされた。ところが、在庫削減を行う以前に、在庫の把握が必要であり、それには製品や部品のコード付が必要である。このように、業務要件を実現するには、前提となる大規模な情報システムが必要になるので、業務要件をシステム要件に変換すればよいというような単純なことにはならないだろう。どのような問題が発生するか。どのように対処すればよいか。
  3. 要件が決まらないと開発に着手できないので、要件定義が遅れると納期が遅れる。要件定義を適当な時間で打ち切ると、着手後に追加や変更による手戻りが発生して、さらに納期が遅れる。この矛盾を回避するには、どのような方法が考えられるか。
  4. 全体からみれば優先順位の低い要求は過剰要求だとされて退けても、要求者にとっては業務改善に必要な機能である場合、実施以降になってから改善要求が発生するであろう。その時点になってから対応するのでは、かえってコスト高になってしまう。全体での過剰要求を回避しつつ、要求者の満足を得るにはどうすればよいか。
  5. 用語の統一されていないこと、日常用語に他の定義があることなどは、利用者個人には気づかない。それを気づかせる仕組み、しかも、その作業が全体作業からみて無駄にならないような仕組みを考えよ。