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RFPの重要性 選択問題


  1. RFPに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。

    • ア 文書としてのRFPを作成するのは多大な作業がかかるので、RFPには概要だけを記述して提案を求め、優れた提案をした数社に対して個別に説明会を実施するのが現実的である。
    • イ 社内で要件検討をするときには具体的な表現をする必要があるが、それをRFPとするときには、機密漏洩の危険があるので、なるべく抽象的な表現にして実務がわからないようにする必要がある。
    • ウ 対象が販売システムのときには、商品や得意先の数、取引データ量などを示すのが適切である。
    • エ 提案書に見積金額を求めるので、ベンダが積算しやすく、提案書の比較が便利なように、RFPでは情報システムに必要なファイル、入力画面、出力帳票の個数などを示すべきである。

    【解答】

    正解:ウ

    アは×。これでは「優れた提案」が得られないことがある。RFIの段階
        公平性の観点から、個別説明ではなく候補ベンダ合同説明にする
    イは×。ベンダが誤解することになる。機密保護契約を前提として配布
    ウは○。これらの大小によりシステムの内容が大きく異なる
    エは×。これらはシステム要件。ベンダが算出すべき事項
    参照:RFPの重要性

  2. RFPと提案書に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。

    • ア RFPは、利用者が業務の内容と何を実現したいのかを明確に示し、提案書は、それをどのようにして実現するかを提案するものである。
    • イ ベンダの創意工夫を最大限に提案させるために、RFPでは事業としての目的を示すだけで、情報システムを制約するような条件は記述するべきでなない。
    • ウ RFPは、このまま外部仕様書として開発契約に利用できる内容にし、提案書は、技術的な改良案、追加機能の提案をする。
    • エ RFPに業務の状況やシステムの目的を記述すると、機密が漏洩する危険があるので、実現すべき機能だけを業務の表現ではなく、ソフトウェアとしての表現にする。

    【解答】

    正解:ア

    アは○。これが基本的なスタンス
    イは×。これでは期待したことと乖離してしまう
    ウは×。それなら提案書を求める必要がない
    エは×。機密保持契約を交わした上で、示す必要がある。
    参照:RFPの重要性

  3. 自社に適切なRFPを作成する能力が不十分なときの対応として、最も不適切なものはどれか。
     ア 特定のベンダに関係していないコンサルタントの協力を得て自社で作成する。
     イ システム開発の委託を前提とせず、RFP作成までの業務をベンダに委託する。
     ウ 基本的な事項を自社で作成し、細部はベンダに作成させる。
     エ システム開発の委託をするベンダにRFPも作成させる。

    【解答】

    正解:エ

    望ましいのは、ア>イ>ウ>エの順
    参照:RFPの重要性