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BPDの概要


BPDとは

ビジネスプロセスの図示化

企業の全社的な業務の仕組み(ビジネスプロセス)を把握・分析し、経営目標に従って継続的に改善・最適化していくことをBPM(Business Process Management)といいます。把握・分析するには可視化が必要で、ビジネスプロセスを図示する必要があります。
 これまでにも、社内の業務やワークフロー、企業間連携などのプロセスを図示するために、多様な図法が提唱され利用されてきました。UMLやユースケース図もその一つです。また、BPMツール、BPEL(Business Process Execution Language)、ESB(Enterprise Service Bus)などシステムそのもを自動生成するツールも多くあります。

BPD/BPMN/BPNL

多様なビジネスプロセス図法を統一して標準化しようというのがBPD(business process diagram)です。その標準仕様(記法)をBPMN(Business Process Modeling Notation)といいます。逆にいえば、BPMNの規則に従って記述した図がBPDだといえます。
 BPMNは、BPMI(Business Process Management Initiative )が開発し、BPMIがOMG(Object Management Group)が合併した後はOMGがその運営にあたっています。
 BPML(Business Process Modeling Language)は、ビジネスプロセスをモデリングし、記述するためのXMLベースのメタ言語です。BPMNは、最初からBPMLのプロセス実行メタモデルをベースとしていますので、図を作成するだけでなく、実際のワークフローシステムなどを自動生成することができます。すでに、IBMをはじめとするベンダがBPMLによる開発環境を提供しています。

BPDの特徴

以下列挙する特徴は、多くのツールももっていますが、それらを総合的に取り入れていることがBPDの特徴です。

BPDの例示

下図は、ヘルプデスク業務を対象にしたBPDです。説明のためにかなり簡略化していますし、厳密なものではありません。これを見て理解するのは簡単でしょう。

主な基本要素

実際には、ツールに次のような要素が内蔵されており、画面に配置して結んでいけばBPDが作図できるとともに、BPMLのコンポーネントが生成されます。

基本分類基本要素図形意味
フロー
オブジェクト
イベント ビジネスプロセスの中で発生する事象
アクティビティ ビジネスプロセスで実行される個々の作業
ゲートウェイ シーケンスフローの分流・合流を表す。
接続
オブジェクト
シーケンス
フロー
アクティビティが実行される順序。データの流れではない。
メッセージ
フロー
プール間でのメッセージの送受信。プール内では、これを用いず「関連」を用いる。
関連 データオブジェクト、注釈、グループをフローオブジェクトや接続オブジェクトに結び付ける。流れの順序が必要なときは矢印をつける。
スイムレーン プール プロセスの関係者を表わす。
レーン 一つのプールの中で、複数の部署があるときに使う。
成果物 データ
オブジェクト
入力・参照されるデータ
グループ 複数のアクティビティをまとめたもの。何でまとめるかは任意
注釈 補足のテキスト情報を提供するために使用