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2423の法則

キーワード

システム調達、契約、要件、トラブル


情報システム外注では、昔から関係者の間で2423の法則という経験則がいわれていました。

このような事態になるのを回避するために、契約までにシステムの仕様を明確にすることが重要なのです。

システムの仕様を決定するには、次のプロセスがあります。
  ・ユーザがシステムに求める「要求」の内容を明確にする「要求定義」が必要です。
  ・要求の重要度や要求間の関連を検討するために「要求分析」を行います。
  ・その結果、どの機能をシステムに取り入れるかを決定するのが「要件定義」です。
・要件定義の段階ですべての要件を列挙できれば、2423の法則を回避することができます。
 しかし、そうすると見積価格が4に近くなります。しかし、4よりも小さいのが通常です。
・逆に、要件定義が甘いと、手戻りが発生するので、実際の費用は4よりも大きくなります。
 まして、要求定義が明確になっていないと、誤解に気づくのが遅れ、大きな手戻りになります。
 すなわち、要求定義、要件定義を厳密にすることが、双方にとってプラスになるのです。