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IT投資の基本 正誤問題


  1. IT投資に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
     ア 成功するビジネスモデルを策定するには、IT活用を前提とすることが必須である。
     イ ビジネスモデルの実現には、すべての分野でITを最大限に活用するべきである。
     ウ 経営者はIT活用の方針を明確に示せばよく、それが実現しないのはIT部門の責任である。
     エ IT活用の効果をあげるためには、情報システム構築以外の業務改革が必要である。

    【解答】

    正解:エ

    ア・イは×。IT至上主義は困る
    ウは×。効果を得るのに前提の解決が必要。業務改革が必要。
    エは○
    参照:「IT投資の基本」

  2. IT投資の意思決定に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
     ア IT投資は戦略的な判断で行うべきものなので、費用対効果の検討などは重要性が低い。
     イ IT投資は専門性が高いので、IT部門やコンサルタントに任せるのが適切である。
     ウ 経営者のITへの関与では、投資の意思決定が最も重要な事項の一つである。
     エ IT投資での費用対効果に関心をもっている経営者は少ない状況である。

    【解答】

    正解:ウ

    アは×。戦略的判断によるとしても、その意思決定のために行う必要がある。
    イは×。どのように実現するかは任せられるが、投資の是非を判断するのは経営者
    ウは○。IT活用の方向付けとともに重要
    エは×。額の増加、評価の非明瞭性により、関心は高い
    参照:「IT投資の基本」

  3. 経営者にとって、IT投資の費用対効果の評価は、他の分野での投資と比較してわかりにくいといわれるが、次の理由のうち、相対的に重要性が最も低いものはどれか。

    • ア 経営者になじみのない英略語のIT用語が多いからである。IT用語を理解している経営者にとっては、IT投資の評価はむしろ単純な分野である。
    • イ 提案時には気づかない費用が大きな額であったり、効果を定量的に把握できなかったり、不確定要素が多いことが原因である。
    • ウ あるIT投資で効果をあげるには、他のIT投資やIT以外の多様な要因が複雑に関係しており、それが効果をわかりにくくしている。
    • エ 情報システム開発プロジェクトでは多くのリスクがあり、予定した費用・期間・品質を達成できないことが多い。

    【解答】

    正解:ア

    用語や概念が難解なのは、技術分野での機器や設備の投資でも同様。IT投資の複雑性や不確実性が主な原因
    参照:「IT投資の基本」

  4. 情報化投資の費用対効果に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
     ア 通常の大企業では、企業におけるIT費用は、売上高の1%程度を占めている。
     イ 経営者にとって、他の投資と比べてIT投資の費用対効果は、わかりにくいといわれている。
     ウ IT投資の費用対効果のうち、効果は比較的把握しやすいが、費用の把握が困難である。
     エ IT投資の効果を実現するためには、IT以外の業務改善が必要である。

    【解答】

    正解:ウ

    定性的効果や戦略的効果など、効果の把握も困難
    参照:「IT投資の基本」