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通常のIT推進組織

キーワード

IT組織、CIO、情報化委員会、利用部門、ベンダ


ITは経営や業務に深く関係しているため、IT推進をIT部門だけに任せることはできません。社内の多くの部門が関係します。IT投資の効果を上げるためには、IT部門の努力だけでなく、経営者や利用部門の積極的な関与が必要であり、その3者の協働が円滑な企業は、IT投資への満足度が高いのです(統計資料)
 また、情報システムはますます大規模になり、情報技術は急激に発展します。それに対応するためには、自社要員だけでは不足で、社外の活用が必要になります。一般のIT推進組織は、図のようになっています。

IT推進組織(従来)
情報化委員会
情報化は多くの部門に関係するため、ゼネラルスタッフである企画部門や各部門の部長クラスをメンバーとする情報化委員会(名称は多様です)によって、長期的な情報化戦略や年度計画が作成されます。CIOがこの情報化委員会のリーダーになり、IT部門が事務局になるのが一般的です。
利用部門
情報システムの構築にあたっては、IT部門とその情報システムを活用する利用部門からメンバーを選出して、プロジェクトチームを作ります。利用部門は、どのような情報システムにするかの要求の整理、得意先マスタや商品マスタなどのデータの整備、出来上がった情報システムのチェックなどを担当します。また、この情報システムの効果を得るために、組織の改訂、仕事の仕方の変更、必要があれば他社との折衝などを行います。
ベンダ
実際に情報システムを構築して、その情報システムを運用するのは、IT部門の任務ですが、IT部門の要員はあまり多くないため、社外の専門企業に外注することになります。そのような専門企業には、コンピュータメーカー、ネットワーク業者、ソフトウェア開発業者など、多様な企業がありますが、それらを総称してベンダといいます。