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ネットワークの発展

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学習のポイント

  1. 社内での「深さ」:ファイル転送→TSS→CSS→イントラネットへと、社内での利用者が使いやすい環境になった
  2. 社外への「広さ」:事業所間→企業間→世界へと、情報システムの対象範囲が拡大した
  3. この2つの方向が、インターネット、イントラネット、エクストラネットとして統合されてきた。

キーワード

オフライン、オンライン、スタンドアロン、バッチ処理、一括処理、リアルタイム処理、対話方式、汎用コンピュータ、ホストコンピュータ、メインフレーム、ファイル転送、TSS、端末、CSS、EUC、ダウンロード、オープン化、業界標準、ダウンサイジング、LAN、クライアント、サーバ、分散処理、集中処理、企業間ネットワーク、POS、EOS、QR、ECR、SCM


IT利活用とネットワーク

経営におけるITの活用が発展した背景として、コンピュータそのものの発展ももちろんですが、それにもましてネットワークの発展が大きな要因になっています。

IT利活用の発展ステージ

このように、ステージ3へ、さらにステージ4へと発展するためには、ネットワークの活用が不可欠なのです。

社内への深まりと社外への拡大


初期の状況

コンピュータが大企業に導入されるようになった1960年代では、企業に1台しかなく、しかもそれはネットワークにつながっていませんでした。現在のパソコンやサーバと対比して、従来型のコンピュータを汎用コンピュータとかメインフレームといいます(IBM360と富士通GS8600の写真)。また、通信回線につながっていない形態を、スタンドアロンとかオフラインといいます。

IBMシステム360

出所:IBMれきし館
http://www.ibm.co.jp/event/museum/rekishi/history.html

1964年、IBM社は画期的なコンピュータ システム360を発表しました。次のような特徴を持ち、これ以降のコンピュータは、ほとんどがこの思想で設計されています。

1970年代~1980年代

汎用コンピュータは、1980年代までにかけて急速に発展しました。第3世代の例として1974年発表の大型汎用コンピュータ富士通M-190を掲げます。

1990年代後半の大型汎用コンピュータ

富士通GS8600(著者撮影 コスモコンピュータセンター設置)

オフラインの時代


社内ネットワークの発展

ネットワークによる社内でのコンピュータ利用の深まりについて考察します。コンピュータ利用の歴史は、コンピュータ利用の大衆化の歴史であるといえます。

TSSの実用化と普及

このような利用形態を情報検索系システムといいます。1980年代をとおして普及し、1990年代のデータウェアハウスへとつながります。EUC(End-user Computing:エンドユーザ・コンピューティング)の典型的な形態です。

レガシーシステムからオープンシステムへ

イントラネット


企業間ネットワークの発展

ネットワークの発展により、情報システムは自社内に閉じたシステムから、企業間をオンラインで接続するシステムへと発展してきました。

POS・EOS,

QR・ECR

SCM

(まとめ図)


理解度チェック

第1問

  1. 離れた場所から通信回線を用いてコンピュータを利用する形態を[ 1 ]処理という。1970年代の中頃から、メインフレームに多数の端末を接続して、メインフレームを時分割方式により共同利用する[ 2 ]が実用化した。これにより、エンドユーザが直接にコンピュータを活用する環境ができた。そのような利用形態を[ 3 ]という。
    1 オンライン 2 TSS 3 EUC
  2. 1980年代末から1990年代前半にかけて、従来の大型メインフレームによる集中処理を、多数のワークステーションやパソコンによる[ 4 ]処理に置き換える[ 5 ]の動向が普及した。[ 6 ]と[ 7 ]を構内回線である[ 8 ]で接続し、[ 6 ]からの処理要求を[ 7 ]が処理して結果を戻すシステムを[ 9 ]という。
    4 分散 5 ダウンサイジング 6 クライアント 7 サーバ 8 LAN 9 CSS
  3. 従来のメインフレームを中心とした時代では、個々のメーカーによりアーキテクチャが異なっていたが、ワークステーションやパソコンでは、競争のなかでその業界で広く受け入れられるようになった[ 10 ]に従ったアーキテクチャが採用されて、どのメーカーのパソコンでもどのメーカーのソフトでも使えるようになった。それを[ 11 ]化という。また、[ 9 ]の環境では、電子メールや電子掲示板などで代表される[ 12 ]の利用が普及した。
    10 デファクト・スタンダード(業界標準) 11 オープン 12 グループウェア(コミュニケーション系システム)
  4. ほとんどのスーパーやコンビニでは、レジ業務は[ 13 ]で処理されている。在庫が少なくなると本部やメーカーに[ 14 ]により発注する。顧客満足を得るとともに流通でのコストダウンを図るために、製造・流通・販売の三層が協力することが重視され、繊維衣料業界では[ 15 ]、食品・日用雑貨業界では[ 16 ]というシステムが発展してきた。
    13 POS 14 EOS 15 QR 16 ECR
  5. 従来の見込生産方式から受注生産方式へと移行する動きがある。部品メーカー、組立メーカー、配送業者など供給に関係する企業が情報を共有することにより、[ 17 ]の削減、[ 18 ]の短縮を実現すて、顧客満足を得る経営技法である。それを[ 19 ]である。パソコンメーカーの[ 20 ]モデルは、その典型的な例である。
    17 在庫 18 納期 19 SCM 20 デル

第2問

  1. オフライン環境では、コンピュータ利用はかなり限定されるであろう。それを列挙してみよう。
  2. 情報検索系システムでのEUCが重要である理由を、経営的な観点、利用部門の観点、情報システム部門の観点で列挙してみよう。
  3. オープン化によるメリットにはどのようなことが考えられるか。
  4. 企業間でのシステムを構築するときに、どのような情報技術が必要になるだろうか。さらに、そのような利用を円滑に推進するためには、情報技術以外にどのようなことが重要になるだろうか。
  5. このような企業間での協力関係が進むなかで、そのグループに参加する企業と参加しない企業とでは、経営的にどのような差が出てくるだろうか。逆に、参加することによる問題点にはどのようなことが考えられるだろうか。