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ナガオカ(新製品の脅威の例)

キーワード

競争、新商品出現、レコード針、CD、ナガオカ


ところで,レコードってみたことがあるかな? 右の写真(山形県総務部総務課広報室「モノのふるさと レコード針」http://www.pref.yamagata.jp/sm/ippin/bk0907/smippin.htmlより)を見てくれ。レコード盤の表面のミゾを針がなぞることによって音が出るのだ。

ナガオカは最高級レコード針のトップメーカーだった。世界中の放送局がナガオカの製品を使っていた。ところが1982年にCDが出現。その音質のよさにはふるえを覚えた。1990年になると,レコードの比率は5%程度になってしまった。さしものナガオカも解散に追い込まれた。

ところが「モノ作り」の精神は生きのび,現在では「山形ナガオカ」が,マニア相手に当時をしのぐ高級針の生産を続けており独占的な地位を築いている。これがニッチャーという存在だ。


ガソリンスタンドを例にした架空例:どこのガソリンスタンドも価格競争をしていますが,石油会社のマークのついたスタンド間では,せいぜい1リットルあたり2円程度の差しかありません。ところが,無印のスタンドでは5円も差をつけるときがあり,そうなるとマークのついたスタンドもそれに対応して値下げをすることになります。これはスタンドの利益を急激に圧迫します。でもその程度のことはこれまでにも経験していますので,なんとか対処することができます。

ところが,郊外の道路沿いに広い駐車場を持つ家電などの安売り量販店が,駐車場の一角に無人のガソリンスタンドを設置して,店での買い上げごとにガソリンの無料トークン(もっともガソリン税が問題でしょうが)をサービスしたらどうなるでしょうか? ガソリンの価格は0円になってしまうのです! そうなったら一般のガソリンスタンドはすべてつぶれてしまいますね。


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