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イントラネットとエクストラネット

キーワード

イントラネット、エクストラネット、ブラウザ、TCP/IP


インターネット技術(主にTCP/IPとWebブラウザ)を社内ネットワーク(LAN)に利用したものをイントラネットといい、関係会社や主要取引先など限定された企業間ネットワークに利用することをエクストラネットといいます (図示と説明)

イントラネットとエクストラネット

社員が自宅や外出先から社内ネットワークにアクセスしてオフィスにいるのと同じ環境で仕事ができると便利です。そのような勤務形態をテレワークといい、移動先でコンピュータ利用をモバイル・コンピューティングといいます。社員が使うという意味ではイントラネットだともいえますが、ここでは、外部のインターネットから社内ネットワークに入ることを重視してエクストラネットに分類しておきます。

ダウンサイジングの特徴にオープン化がありましたが、UNIX、Windows、MacOSなどOSが異なるとソフトウェアの互換性が低いものでした。それが、WebブラウザとTCP/IPにより統合されたため、従来のオープン化に比べてさらに互換性の進んだ環境になりました。また、インターネットと社内LANが同一のプロトコルになり、社内からインターネットへ、外部から社内LANへシームレスで利用できるようになりました(セキュリティ対策が深刻な問題になりましたが)。(説明)

イントラネット以前では、アプリケーションでは、管理システムごとにそれぞれ固有の画面管理の方式があり、操作方法を習得する必要がありました。それに対して、ブラウザはどのOSでも共通に搭載することができますし、どのブラウザもデータの表示や入力方法が(多少の違いはありますが)共通しています。
 また、初期のLANでは、多様な通信プロトコル(規約、方式)が混在しており、事業所間や関係会社間のネットワークを介して接続するのが困難でした。インターネットの普及により、ほとんどの通信機器の通信プロトコルがTCP/IPになったため、相互接続が容易になりました。

現在では、ほとんどのLANはイントラネットになり、企業間ネットワークも特定の理由がなければエクストラネットになっています。もはや、これらは死語になっているといってよいでしょう。


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