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中小企業でのIT推進組織


IT推進組織は、大企業では情報システム部のように「部」のレベルになっていますが、経理部などのなかに「課」のレベルになっているし、さらに小規模になると担当者(専任、兼任)がいるだけ、それすらいないということも多いのです。
 一般に年商50億円、従業員100人以下の企業では、IT担当部署はなく担当者しかいないほうが過半数だといわれています。 (図表)


出典: キーマンズネット「中小企業のIT導入状況」2011(n=440)より加工作図
(「別部門」はアウトソーシングを含む。「役員兼務」は「担当組織なし」といえる)

中小企業では、従業員の絶対数が少なく部の数も少ないのですから部としては存在しないのは当然です。IT担当組織が下位組織であるからといって、ITへの対応が不十分だと決めつけるのは不適切です。
 中小企業(特に小企業)では、経営者の権力は絶大です。経営者がITに高い関心をもち、適切な指示をしていれば、大企業よりも優れた(自社の経営戦略に合致した)IT活用が実現しますが、そのような経営者は少ないのが現状です。 (図表)
 大企業ですらCIOが兼任で、CIO業務への専任度が低い状態ですから、中小企業経営者の関心が低いとき、課や係のレベルでは、上司のITへの関心はかなり低いと考えられます。そのような状態では、IT活用の向上は困難です。


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