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IT人材育成
IT技術者のイメージと実情
部品:
IT技術者のイメージ、
IT技術者の労働時間と給与、
IT技術者の勤労観、
IT技術者に求められる資質
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学習のポイント
みなさんはIT技術者について、どのようなイメージを持っているのでしょうか。本章では、主に統計データにより、次のような疑問に答えることを目的とします。
- IT技術者は残業が多いイメージがあるが、他職業と比べてどうなのか。給与はどうなのか、給与に関係する要因は何か。
- IT技術者は何を働き甲斐にしているのだろうか。IT技術者はこの職業に満足しているのだろうか。
- 企業は、どのような資質や知識能力を求めているか。理系・文系どちらがIT技術者に向いているのだろうか。
キーワード
IT技術者の残業時間・給与水準、スキルレベル、業務の自信と悩み、求められる資質
IT技術者のイメージ□
IT技術者の職種は多様ですので、それぞれ異なる資質が求められます。情報サービス業でもそれぞれ異なる環境があり、給与や残業の程度も異なります。ですから、上述のイメージが正しいとか誤りだと決めつけることはできません。
それで本章では、権威のある調査機関による統計資料を示すことにします。その統計に関して著者の解釈を述べますが、統計資料は見方を変えれば、逆の解釈になることもあります。
参考図書:
・ダレル・ハフ著『統計でウソをつく法-数式を使わない統計学入門』(講談社,1968)
紹介:尾形正宏「『統計でウソをつく方』(ダレル・ハフ著)を読んで」
労働時間と給与□
IT技術者の勤労観□
IT技術者に求められる資質□
- IT技術者の待遇(給与、残業等)は、その人が選択するであろう他業種と比較して、同一条件(学歴、年齢等)では大した差はない。
- 給与への不満は、絶対額の低さよりも、自分の能力や実績を正当に評価されていないことが原因、残業への不満は、自分の意志ではなく他からの強制や非協力による残業が多いことが原因であることが多い。
- IT技術者はプロフェッショナルな職業である。業務の成就や業務を通して評価されることに喜びを感じる。マズローの5段階説での「自己実現欲求」の段階にまで向上しないと、大きな満足感を得られない。
- それには、自分がリーダーとなること、それにはレベルの向上(共通キャリアパスの4以上)、コンサルタントやプロジェクトマネージャなどの職種になることが必要である。
- その環境が得やすい企業に就職すること、就職後は意欲的なキャリアパスを求めることが必要である。
- それには、この業界で望まれる人材像-ビジネスリテラシーが高い技術者-になるような努力が求められる。
理解度チェック:
正誤問題、
選択問題、
記述問題