Web教材一覧>
IT技術者
IT技術者育成の重要性
表示が不十分なときは、□をクリックすると、その部分が別ウインドウに表示されます。
学習のポイント
本章では、次の事項を理解します。
- 現在の社会はITが不可欠な状況にあるため、健全な社会を構築するには情報倫理が重要であることを理解します。
- 日本経済の発展のためには、高度なIT技術者が求められていることを理解します。
- IT技術者育成が国の重要政策であることを理解します。
キーワード
IT、ICT、IT技術者、ユビキタス社会、情報倫理、ネチケット、職業倫理、コンプライアンス、IT基本法、IT戦略本部、e-Japan、IT新改革戦略
「IT」の用語について
IT(Information Technology)とは情報技術のことです。しかし、一般に情報技術というと、ハードウェア技術やプログラミング技術などの技術的な面を連想しますが、ITには、技術的なことだけでなく、技術を適切に活用するための社会的、経営的な面も含む広いニュアンスで捉えられています。また、通信技術が重要なことから、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)といわれることが多くなってきました。
ここでは、厳格な定義をせずに「IT」としていますが、広い意味でのITであり、ICTと同義語だと解釈してください。「IT技術者」も、通信分野も含みますし、理工系の「技術者」だけでなく、利用する側の専門家も含めた意味で用いています。
IT技術者育成の必要性と情報倫理□
日本の将来とIT人材育成□
IT人材育成への国の政策□
理解度チェック
第1問
- 情報倫理とは、ネチケットともいい、電子メールやWebページで、他人を誹謗したり、反社会的な情報を流したりしないことであり、利用者個人を対象にしたものである。
☆
× 情報システム開発、ハードウェアの設計なども対象
- 職業倫理としての情報倫理は、情報システムの提供者を対象としたものであり、営業部門や経営部門などの一般社員には無関係である。
☆
× 一般社員もITに関係することが多い
- IT革命とは、ITの発展が広い分野に急激な変化を与えることを指している。
☆
〇
- 1980年代末頃からのインターネットの急激な普及、1990年代中頃からのダウンサイジングは、ITの活用に大きな影響を与えた。
☆
× インターネットとダウンサイジングの時期が逆
- 日本は、IT革命にいち早く取り組んだので、国際競争力がトップクラスになっている。
☆
× 日本は取り組みが遅れた
- パソコンやインターネットの分野では、日本は東アジアで優位を保ってきたが、ユビキタス技術では東アジアの急激な追い上げにより、日本の優位性が懸念されている。
☆
× ユビキタス技術では現在優位
- ソフトウェアの輸出入バランスでは、日本の輸出額は輸入額を超えている。
☆
× 圧倒的な輸入超過
- 健全な情報化社会の発展には、一握りのIT技術者だけでなく、国民全員の関与が必要になる。
☆
〇
- IT基本法により設置されたIT戦略本部は、2001年にはIT新改革戦略、2006年にはe-Japan戦略を策定した。☆
× IT新改革戦略とe-Japan戦略が逆
- 国のIT技術者育成策では、高度技術者育成が重視され、次世代を担う初等中等教育でのIT教育がなおざりになっていることが指摘されている。
☆
× 初等中等教育での推進もしてきた
第2問
- ITが円滑に利用できないとどのようなトラブルが発生するかを、なるべく広い観点から列挙せよ。
- IT活用と企業経営の関係について調べよ。
- なぜIT技術者が不足しているのかを、インターネットなどにより調べよ。
本シリーズの目次へ