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システムの信頼性

キーワード

直列、並列、2of3


機器AとBがあり、それぞれの稼働率(信頼性)をA、Bとします。図のように機器を接続したとき、全体(システムとか系という)の稼働率を求めます。

                       ┌───┐
                      ┌┤ A ├┐
     ┌───┐ ┌───┐      │└───┘│
    ─┤ A ├─┤ B ├─    ─┤     ├─
     └───┘ └───┘      │┌───┐│
                      └┤ B ├┘
                       └───┘

         直列              並列

直列 A×B
AとBの両方が稼働しているとき、システムが稼働していることになります。
システムの稼働率は、A×Bになります。
もし、R=A=B=0.8ならば、R=0.64になります。
並列 1-(1-A)(1-B)
A・Bのうち、少なくとも1方が稼働しているとき、システムが稼働していることになります。
両方が故障している確率は(1-A)×(1-B)ですので、システムの稼働率は、1-(1-A)(1-B)になります。
R=A=B=0.8ならば、1-(1-R)=0.96になります。

これの応用として、ポピュラーなものを掲げます。

直列・並列の組合せ
図のように2つのCPU(A)と2つのメモリ(B)を並列においたときの稼働率は、次のようになります。
 {1-(1-A)}{1-(1-B)
     ┌───┐   ┌───┐
    ┌┤ A ├┐ ┌┤ B ├┐
    │└───┘│ │└───┘│
   ─┤     ├─┤     ├─
    │┌───┐│ │┌───┐│
    └┤ A ├┘ └┤ B ├┘
     └───┘   └───┘
2of3
3台の機器を並列に接続し、少なくとも2台が稼働している場合です。
・3台がすべて稼働している確率:R
・2台が稼働し、1台が故障している確率:3R(1-R)
   (故障機器がAの場合、Bの場合、Cの場合の3通りがあるので3を乗じる) それで、求める確率は、
   R+3R(1-R)=R(3-2R)
となります。