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TypeScript 型指定の基本(1)


PlayGround画面での例を再掲します。

TypeAnnotation(型注記)構文

単一の変数の型宣言をするには、
   変数 : 型
の形式で記述します。

上図では、
  1 var x : number; // x は数値型である と宣言しました。
  2 x = 123;     // 後の処理で x に数値が代入されたときは正しい処理になります。
  3 x = "abc";    // 数値型ではない値が代入されるとエラーになります。

型宣言と同時に初期値設定をすることもできます。1と2を合わせて、
   var x : number = 123;
のようにします。

明示的な代入だけでなく、
   q = "abc";    // q は 文字列型と宣言されているとします。
   x = q;
のような場合でもエラーだとチェックされます。
しかし、そのチェックはソースコードの解析による静的なチェックです。
例えば、form などで x の値をタイプインしたとき文字列が入力されるリスクのような動的な処理でのチェックはできません。

型の種類

number(数値型)
integer(整数型)の型はありません。範囲指定もできません。
string(文字列型)
boolean(論理型)
true / false の二つだけです。1 / 0 は使えません。
any(形なし、任意の型)
型指定をしないのと同じです。
void
関数に戻り値の型がないことを示します。

複数の型の指定

例えば、変数 x が数値型(number)あるいは論理型(boolean)のように、複数の型を許すには、次のように指定します。
  var x : number | boolean:
x = 123;  // OK
x = true;  // OK
x = 'abc'; // エラー

null と undefined

null と undefined は、変数の型指定に関係なく正しい(エラーにならない)とされます。
  var x : number;
  x = null;
  x = undefined;