mathjaxは、HTMLの一種のプレコンパイラです。単純にいえば、HTMLを分析して、MathJax対象の文字列があれば、それを図版にして、HTMLに組み込みます。
その分析には、多様なオプション項目があります。そのオプションを設定することにより、多様な指定ができます。それがMathJax.Hub.Configです。
これは、MathJaxの前に記述する必要があります。
<script type='text/x-mathjax-config'> MathJax.Hub.Config({ displayAlign: 'left', // 左寄せ displayIndent: '4em', // 4字分のインデント tex2jax: { inlineMath: [['$','$'], ['\\(','\\)']], // $ $で囲むとインライン displayMath: [['$$','$$'], ['\[','\]']] // $$ $$で囲むとインライン }, TeX:{ equationNumbers:{ autoNumber:"AMS" // 式番号の自動付番 } } }); </script> <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/mathjax/2.7.1/MathJax.js?config=TeX-MML-AM_CHTML"> </script>
MathJax.Hub.Configの設定は、このWebページすべてに適用されます。例えば、「左寄せ」の設定は、すべてのディスプレイ数式モードの数式に適用されます。個々の(特定のグループの)数式だけに適用させる方法もあるのですが、複雑になるので省略します。
省略時では、行の中央に表示されますが、あまりにも広がりすぎます。左寄せで数文字分字下げしたほうが見やすいことがあります。
以下のディスプレイ数式モードの位置で確認してください。
$~$ で囲むとインライン数式モードになり、$$~$$ で囲むとディスプレイ数式モードになります。
エネルギーと質量には $E=mc^2$ の関係がある。 |
エネルギーと質量には $E=mc^2$ の関係がある。 |
¥begin{eqnarray} ~ ¥end{eqnarray} のような別行立ての数式に,式番号が自動的に割り付けられ、再付番も自動的に行われます。
(先に、¥begin{eqnarray*}の例を掲げました。*があれば自動付番の対象になりません。)
下の例では、数式の名称「人数」「費用」「解」を用いて記述しておけば、数式が追加になっても、地の文を変更する必要がありません。
人数と費用の条件から ¥begin{eqnarray} x+y=8 ¥label{人数} ¥¥ 2x+4y=26 ¥label{費用} ¥end{eqnarray} が得られる。 ¥eqref{人数}、¥eqref{費用}の 解は¥eqref{解}になる。 ¥begin{eqnarray} x=3, y=5 ¥label{解} ¥end{eqnarray} </p> |
人数と費用の条件から\begin{eqnarray}
x+y=8 \label{人数} \\
2x+4y=26 \label{費用}
\end{eqnarray}
が得られる。 |