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陰関数、捕食-被食関係モデルの解曲線


被食者と捕食者の個体数の変化に関するモデルにロトカ・ヴォルテラの方程式があります。
 被食者は、捕食者の個体数が増大すると、食べられる機会が増えるので、その個体数は減少します。
 捕食者は、被食者の数が増大すると、食料が豊富になり増大しますが、捕食が多くなると食料不足で減少します。

  dx/dt = ax - bxy
  dy/dt = -cx + dxy

    x:被食者の個体数
    y:捕食者の個体数
      xy:被食者と捕食者が遭遇する可能数
    a:捕食者が存在しないときの被食者の増加率
      av:捕食者が存在しないときの被食者増加数
    b:捕食者に捕食される確率
      bxy:捕食による被食者の減少数
     a-by:被食者の増加率
    c:被食者が存在しないときの捕食者の減少率
      cv:被食者が存在しないときの捕食者の減少数
    d:被食者を捕食する確率
       dxy:捕食による捕食者の増加数
     -c+dy:捕食者の増加率

上式から、dy/dx = (dy/dt)/(dx/dt) = (ax - bxy)/(-cx + dxy)
積分すると、
  F(x,y) = d*x - c*log(x) + b*y - a*log(y) = K   ( K は積分定数)
になります。

K の値により、F(x,y) は 平衡点(c/d, a/b) を中心とした等高線になります。
  右上領域; x > c/d, y > a/b → dx/dt<0、dy/dt>0 → dy/dx<0
    捕食者が増大すると捕食される機会が多く被食者が減少する 左上がり
  左上領域: x < c/d, y > a/b → dx/dt<0、dy/dt<0 → dy/dx>0
    被食者が減少すると捕食者は食料が減るので減少する 左下がり
  左下領域: x < c/d, y < a/b → dx/dt>0、dy/dt<0 → dy/dx<0
    捕食者が減少すると捕食される機会が減るので被食者が増大する 右下がり
  右下領域: x > c/d, y < a/b → dx/dt>0、dy/dx>0 → dy/dx>0
    被食者が増大すると捕食者は食料が増えるので増大する 右上がり

a= b= c= d=
Kの値 
色