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針葉樹の品種

マツ、ヒノキ、スギなどの針葉樹は、みな似たような姿をしており特定が難しいものです。
ここでは、私が撮影した針葉樹の写真について、名札と多数のWebサイトを参照して、系統的に分類し特徴を掲げました。


品種一覧表

「品種」をクリックすると、その説明や写真の場所に移動します。

品種体系

マツ科
ヒノキ科
スギ科
イチイ科
イヌガヤ科
マキ科(イヌマキ科)

葉・実・花の類型

葉の類型

実の類型

花の類型


個別品種の説明と写真

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マツ科

針葉樹の最大の科。ほとんどが常緑(常緑ではあるが古葉は落ちる。カラマツは落葉する)。
葉は非常に細い針状の葉が2枚~5枚が束になり枝から直接に出る。
球果は木質(まつぼっくり)、果鱗(球果の鱗片)が螺旋状につき、そこに種子が2個ずつつく。

マツ属

マツ属は多様で特徴の限定が困難。樹高は数mから50mに及ぶ。樹形は環境の影響を受けやすい。枝は輪生(同じ高さから四方八方に伸びる)だが老木では不明確。先端に数個の冬芽を付け、夏から秋にかけて膨らみ、翌春にはこれらの内の一つが幹に他が枝になる。
参照URL:ウィキペディア「マツ」( https://ja.wikipedia.org/wiki/マツ
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★トウヒ属・ツガ属・モミ属の違い

トウヒツガモミ
実の付き方 枝先に頂生して下垂
枝先に頂生して下垂 枝先端頂近くに直立
実の形 大きく細長
楕円状 楕円状
種子散布 鱗片の隙間が開く 鱗片の隙間が開く 鱗片がバラバラになる
枝と葉の接続部 枝に深い溝 細長い葉柄 吸盤状につく

参照:門を出て「モミ、ツガ、トウヒの仲間」( http://www.geocities.co.jp/NatureLand/1891/sinyouju/matu_family/matu_family.html

トウヒ属

常緑高木(30m)整った円錐形。球果はかなり大きく細長く枝頂につき垂れ下がり、鱗片の隙間が開いて種を放散する。葉と枝の付け根(葉枕)が著しく発達し、小枝にも深い溝ができ、葉枕の先が柄状に突き出し細長い葉がつく。
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ツガ属

葉枕(葉の付く枝の部分)が少し持ち上がり、細長い葉柄がつき、折れ曲がって扁平の葉身となる。葉裏には白い気孔帯がある。球果は、前年枝の先に頂生して下垂、種子が熟すと、鱗片の隙間が開く。
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モミ属

葉枕は吸盤状、落葉後も円形の葉痕が残る。幼木では葉先端が2裂して鋭く尖る。球果は枝頂に直立、種子が熟すと、この球果の鱗片はバラバラになり、種子を散布する。
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ヒマラヤスギ属

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ヒノキ科

樹皮は大きく、パリパリとめくれる。葉は平ぺったく尖っていない。葉と枝の間には関節がなく葉は枝ごと落下する(マツ科との違い)。葉も果りんも対生あるいは3輪生(スギ科との違い)。

ヒノキ属

雌雄同株の常緑高木、幹は直立、広円錐形の樹形になり、枝はやや水平に出て、樹皮は杉に似る。葉は、鱗状で交互対生、先端は尖り、裏面に白色の気孔腺がある。花は3月頃に開花。実は球果、外側は5~6角形。
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クロベ属(ネズコ属)

ネズコは木材としてのクロベの名称。葉はヒノキと似ているが、葉全体がしなだれている(ヒノキはパッと拡がる)、葉裏の気孔帯が余り白くないので黒檜(クロヒノキ)と呼ばれる(ヒノキは白い)。コニファーにはクロベ属に属するものが多い。
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ビャクシン属

ネズミサシ属ともいう。多くの種があるため性質もさまざまである。雌雄異株で、他の針葉樹と違い乾果ではなく、ベリー状の球果をつける。
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ホソイトスギ属

成長が早く、数年で大木になる。香りが強いものが多い。代表品種「ゴールドクレスト」、「ブルーアイス」

★ヒノキとスギの違い

ヒノキスギ
花期4月~5月3月~5月
葉形平ぺったくて尖っていない細長く尖っている
幹筋幅が広く皮がめくれている幅が狭い
幹断面中央部がピンク色中央部が赤~黒味のかかる濃色

参照:趣味の花図鑑「スギとヒノキ(杉と檜)」( http://members3.jcom.home.ne.jp/arima1/sugi%20and%20hinoki.html

スギ科

樹皮は細かく、鱗片状。ヒノキと比べ、縦の脈(筋)の幅が狭い。葉は枝とともに枯れて落ちる。その落跡脇から新芽が出る。葉は針状で先が尖る。

スギ属

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コウヨウザン属

メタセコイア属

樹高30m程度。紅葉が美しい。成長すると幹の根元の一部が異常に肥大する。葉は対生。
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ヌマスギ属

ヌマスギとラクウショウはほぼ同義語であり、ここでの説明は省略する。
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イチイ科

常緑針葉樹で、ほとんどが雌雄異株。葉は枝に螺旋状にあるいは捻じれて左右2列に向く。雄花は長さ2~5mmで雌花は退化。 種子が成熟すると鱗片は肉質の仮種皮になり種子を取り巻いて肉質となる。イチイ科では種子の下側と側面のみを包むが、イヌガヤ科では完全に包み込む。

イチイ属

仮種皮が赤または黄色に熟して目立つ。
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カヤ属

樹皮は灰褐色から褐色で縦に裂ける。枝は対生、側枝は三叉状に伸びる。葉の断面は扁平で先端は鋭く尖る。
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★カヤ、イヌガヤ、モミの葉の違い

カヤ(イチイ科)イヌガヤ(イヌガヤ科)モミ(マツ科)
葉表 葉の先端は針状に鋭く尖り,
触ると非常に痛い。
葉の先端は尖っているが,
握っても痛くない。
葉の先端が鋭く2裂している。
強く握ると痛い。
葉裏 白い気孔帯が2本ある。
イヌガヤよりも細い。
白い気孔帯が2本ある。
カヤよりも幅が広い。
白い気孔帯が2本ある。
白さは余り目立たない。

参照(写真):かのんの樹木図鑑「カヤ・イヌガヤ・モミの葉の比較」( http://kanon1001.web.fc2.com/foto_sinrin/K_itii/kaya_hikaku.htm

イヌガヤ科

イチイ科から独立。イヌガヤ属だけである。常緑高木でイチイ科によく似ているが、球果は鱗片をはるかにはみ出して外部は肉質で柔らかく松毬とは思えない形状。
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イヌガヤ属

マキ科(イヌマキ科)

種名としての「マキ」はないので代表種イヌマキの名からイヌマキ科(属)ともいう。
種子鱗片が種子を包み込んでいる。

マキ属(イヌマキ属)

高さ20mほど。樹皮は白っぽい褐色で、細かく薄く縦長にはがれる。茎はまっすぐに伸び、枝先は上を向くが、大木になると枝先は下垂する。葉は細長いが、扁平で主脈がはっきりしており、いわゆる針葉樹の葉には見えない形をしている。
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コウヤマキ科

コウヤマキ科=コウヤマキ属=コウヤマキ。高野山に多く生えていることから由来。

コウヤマキ属